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葛飾北斎と名倉医院

「武州千住」葛飾北斎

化政文化を代表する浮世絵師である葛飾北斎は、名倉直賢の友人の一人でした。
飯島虚心著『葛飾北斎伝』(蓬枢閣・1893年)には、北斎が直賢の元に入門し人体の骨格や筋肉について学んだと記されています。

北斎の代表作である「富嶽三十六景」の一つ「武州千住」は、宿場の外れの本宿圦の辺り(現在の足立区千住桜木)を描いたものとされています。
荒川(現在の隅田川)の水を取り込むための水門と、馬を引く農夫の間に富士山を配したこの斬新な図案は、
直賢の元に通う時に見た富士山の姿が基になっているのかもしれません。

(参考:すみだ北斎美術館『THE北斎 富嶽三十六景ARTBOX』講談社 2020年 )

 

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