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名倉素朴翁還暦祝賀色紙帖 政財界人から芸能者まで

名倉素朴翁還暦祝賀色紙帖(画像提供:足立区立郷土博物館)

千住第四代名倉彌一は、代々の当主が号した「名倉素朴」の名を受け継ぎました。
医業に励む一方、俳人としても活動し、江戸の藩主や医師、政財界人、芸術家など幅広い分野の人々と親しく交流を持ちました。

その交友関係の広さは、彌一の還暦祝いに贈られた色紙帖にも表れています。

ジャーナリストで、政治家としても活躍した福地源一郎が漢詩と序文を書き、
松方正義(第二次山縣有朋内閣大蔵大臣)をはじめとする政財界人、松本良順(貴族院議員で元陸軍軍医総監)や佐藤進(陸軍医で順天堂第三代当主)といった医師、
橋本雅邦、横山大観、川端玉章をはじめとする日本画家、観世紅雪(能楽師)、五代目尾上菊五郎(歌舞伎役者)といった芸能者など総勢九十六名が祝いの書画を寄せています。

この色紙帖は2018年10月30日から2019年2月11日まで足立区郷土博物館で開催された文化遺産調査特別展「大千住 美の系譜 -酒井抱一から岡倉天心まで-」の中でも紹介されました。

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