名倉こぼれ話
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村越向栄と名倉「月次景物図」

「月次景物」より
「七月 秋草に流水図」(右)「八月 日光裏見の滝図」(左)村越向栄
(「大千住 美の系譜―酒井抱一から岡倉天心まで―」図録より)
「月次景物」より「七月 秋草に流水図」(右)「八月 日光裏見の滝図」(左)村越向栄
(「大千住 美の系譜―酒井抱一から岡倉天心まで―」図録より)

千住に根差した画家として知られる村越其栄(1808~1867)の息子、村越向栄(1840~1914)もまた、この地域の商家と繋がりを持ち、文化活動の中心的な役割を果たしました。

父、其栄に学び、琳派の画家として活動する傍ら、寺子屋「東耕堂」の塾主を引き継ぎ、地域の教育を担った向栄。
学校運営から引退した後、千住の旦那衆と、江戸琳派絵画の鑑賞を目的とする「千住光栄会」を結成し、所蔵作品の展覧会開催などに努めました。

千住第四代名倉彌一、五代謙蔵も、向栄の支援者として、かつて作品を多く所蔵していたようです。

四季の風物を十二枚の軸画に描いた「月次景物図」は、2018年10月30日(火)から2019年2月11日(月)まで足立区立郷土博物館で開催された文化遺産調査特別展「大千住 美の系譜―酒井抱一から岡倉天心まで―」にも展示されました。

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