整形外科・リハビリテーション │ 北千住
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千住ミルディスニ番館3F メディカルフロアー

診療内容

MEDICAL

アキレス腱炎・アキレス腱周囲炎

アキレス腱炎の痛み

「歩き始めやランニング中にかかとの後ろがズキズキ痛む」

「アキレス腱をつまむと強い痛みがあり、周りが太く腫れている」

「朝起きて歩き出すときにアキレス腱が硬く突っ張る感じがする」

このような症状でお困りではありませんか?

アキレス腱炎およびアキレス腱周囲炎は、人体で最も太い腱であるアキレス腱や、その周囲を包む膜(パラテノン)に過度な負担が繰り返しかかることで炎症や組織の変性が生じる疾患です。

ランニングやジャンプを伴うスポーツ選手に多発するほか、立ち仕事の多い方、久しぶりに運動を再開した中高年の方にも広く見られます。

ただの筋肉痛と思って無理をして運動を続けていると、腱の変性が進んで脆くなり、最悪の場合はアキレス腱断裂を引き起こすリスクにもつながります。

アキレス腱解剖アキレス腱の解剖図

    疾患について

    アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋:腓腹筋・ヒラメ筋)とかかとの骨(踵骨)をつなぐ、強靭な腱組織です。歩行時や走る・跳ぶ動作において、地面を力強く蹴り出す推進力を生み出しています。

    アキレス腱自体には腱鞘(トンネル)がなく、代わりにパラテノンという薄い膜で覆われています。

    ランニングやジャンプなどで繰り返し強い牽引力がかかると、アキレス腱そのものに微小な断裂や変性が生じるアキレス腱炎、あるいはパラテノンとの間で摩擦が生じて炎症が起きるアキレス腱周囲炎が発生します。

    両者は混在して起きることも多く、放置すると腱が厚く硬くなってしまいます。

    症状の特徴と経過

    アキレス腱の痛む位置や、動かし始めの違和感が特徴です。

    ▪️ アキレス腱部の痛みと圧痛
    かかとの骨から2〜6cmほど上のアキレス腱をつまむと鋭い痛みがあります。

    ▪️ 運動開始時や起床時のこわばり・痛み
    朝起きて歩き始める瞬間や、運動の始めにアキレス腱が突っ張って痛みます。身体が温まってくると一時的に痛みが軽くなることがありますが、運動後や翌朝に再び強い痛みが現れます。

    ▪️ アキレス腱の肥厚・しこり
    慢性化するとアキレス腱が全体的に太くなり、触るとコリコリとした硬いしこり(結節)を触れることがあります。

    ▪️ つま先立ちでの痛み(荷重時痛)
    つま先立ちをしたり、階段を上ったり、走って地面を蹴り出す動作でアキレス腱に強い緊張がかかり鋭い痛みが走ります。

    なりやすい方の特徴

    下肢の柔軟性低下や、過度な物理的ストレスが引き金となります。

    🔴 ランニングやジャンプを日常的に行う
    マラソン、陸上競技、バスケットボール、バレーボール、テニスなど。急激な走行距離・練習量の増加が原因となります。

    🔴 ふくらはぎの筋肉が硬い・足首の可動域が狭い
    下腿三頭筋の柔軟性が低下していると、歩行や走行時にアキレス腱にかかる引っ張り応力が大幅に増大します。

    🔴 扁平足や回内足
    足のアライメント(骨の並び)が崩れていると、アキレス腱がねじれるようなストレスがかかりやすくなります。

    🔴 低クッション性の靴・かかとが合わない靴
    靴底がすり減った靴や、かかとのホールド感が弱い靴はアキレス腱への負担を助長します。

    🔴 久しぶりの激しい運動(特に中高年の方)
    加齢により腱組織の血流や弾力性が低下している状態で、急激に負荷をかけた際に発症しやすくなります。

    診断のポイント

    アキレス腱の完全断裂や、かかとの骨の付着部炎(アキレス腱付着部症・踵骨滑液包炎)との鑑別が重要です。

    主な診断アプローチ

    ⭐︎ 触診とつま先立ちテスト
    アキレス腱をつまんで痛む部位(腱実質部か、かかとの骨の付着部か)を確認し、アキレス腱の肥厚やしこりの有無を触診します。また、アキレス腱が断裂していないか(トンプソンテスト:ふくらはぎを握ったときに足先が動くか)を必ず確認します。

    ⭐︎ 超音波(エコー)検査
    アキレス腱の太さ(肥厚の程度)、腱内部の微小断裂や変性(低エコー像)、パラテノンの炎症、慢性的な炎症に伴う異常血流(新生血管)の出現をその場でリアルタイムに観察します。断裂の有無も確実に鑑別できます。

    ⭐︎ レントゲン検査
    かかとの骨に骨棘(トゲ)ができていないか、アキレス腱に石灰沈着がないかを確認し、骨の病変を除外します。

    治療法

    アキレス腱は血流が比較的乏しい組織であるため、無理に動かし続けず、負担を減らしながら腱の修復を待つ保存的治療が基本となります。

    ✅ 局所の安静と運動量の調整
    痛みが強い時期は、走る・跳ぶといったアキレス腱に負担のかかるスポーツを一時休止し、ウォーキングなど腱に負担の少ない運動に切り替えます。

    ✅ 装具療法
    靴の中のかかと部分を少し高くするパッド(ヒールカップ)を敷くことで、足首が少し底屈位(つま先下がり)になり、アキレス腱への引っ張りテンションを物理的に緩めることができます。

    ✅ 薬物療法
    消炎鎮痛薬(内服薬や外用薬・湿布)を用いて、アキレス腱周囲の炎症と痛みを和らげます。

    ※アキレス腱の実質内へのステロイド注射は、腱を著しく脆くして断裂を引き起こす危険性があるため原則として行いません。

    ✅ ストレッチ
    急性期の強い痛みが治まった段階で、ふくらはぎの筋肉を無理なく伸ばすストレッチや、腱の組織修復を促す特殊な筋力トレーニング(エキセントリック・トレーニング:かかとをゆっくり下ろす運動)を行います。

    日常生活の注意点

    アキレス腱の柔軟性を取り戻し、過度な負荷を避けるセルフケアが再発防止に不可欠です。

    ・運動前後のふくらはぎストレッチ
    運動前にはウォーミングアップを行い、運動後にはアキレス腱とふくらはぎを十分に伸ばす静的ストレッチを習慣化します。

    ・素足での歩行を避ける
    室内で素足で歩くとアキレス腱が強く引っ張られます。室内でも少し厚みのあるスリッパやルームシューズを履くことで腱の緊張を和らげることができます。

    ・全力疾走やジャンプを避ける
    「少し痛いけれど走れるから」と負荷をかけ続けると、変性した腱が突然プツンと切れる(アキレス腱断裂)原因になります。違和感がある段階で負荷を落とす勇気が大切です。

    アキレス腱炎は改善までに時間を要することもありますが、早期に負荷をコントロールし、適切なストレッチやインソールを活用することで、断裂を防ぎ安全にスポーツや日常生活へ復帰することができます。

    「走るとアキレス腱が痛む」

    「かかとの後ろをつまむと痛い」

    といった症状がある場合は、我慢せず名倉医院駅前クリニックへご相談ください。

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