肋間神経痛
肋間神経痛は、肋骨の間を走る「肋間神経」に沿って刺すような痛みやチクチクする痛み、締め付けられるような不快感として感じられます。原因は多岐にわたり、姿勢の悪さや筋肉の緊張から、ウイルス感染(例:帯状疱疹)や骨の病変などが挙げられます。肋間神経痛は日常生活に支障をきたすこともありますが、早期の診断と治療で症状を軽減することが可能です。
どのような人に多いか
長時間の悪い姿勢をとることや、ストレスや疲労が多い方、免疫力が低下している方、帯状疱疹を発症した方に多く見られます。
主な症状
胸部や背中の一部に鋭い刺すような痛み、締め付けられるような不快感や灼熱感を自覚し、痛みは左右どちらか一方に限られることが多いです。帯状疱疹後神経痛の場合は皮膚の発疹を神経に沿って帯状に認めます。
診断
肋間神経痛の診断には、問診と身体診察が重要となり、痛みの部位や性質、きっかけなどを詳しく確認します。また肋間神経の走行に沿った圧痛の有無や皮膚の状態を評価します。感染や炎症が疑われる場合には採血を実施します。画像検査としてはレントゲン画像検査やMRI画像で骨折や腫瘍性病変の有無を確認します。
治療
薬物療法としては消炎鎮痛薬(NSAIDsなど)、プレガバリン・ミロガバリン、抗うつ薬などを状態に合わせて使用します。帯状疱疹後神経痛では抗ウイルス薬を用います。痛みが強い場合、肋間神経周囲に神経ブロック注射を行います。
予防のために
リラクゼーションや十分な睡眠を心掛けストレス管理をすることが大切です。また良い姿勢を保つこと、筋力強化や柔軟性を向上させること、ウォーキングやヨガなど適度な運動習慣をつけることも予防に有効です。
当院のご紹介
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およそ250年前から千住の地で親しまれてきた名倉医院の分院として、その歴史の中で培われた知識や技術を土台として最新の医療を提供しております。
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