シンスプリント(過労性脛骨骨膜炎)
シンスプリント(過労性脛骨骨膜炎)は、陸上選手の中でも特に16歳前後で多く見られる疾患です。男女差はなく、主にすねの内側に痛みが発生し、症状が進行するとスポーツ活動が制約されることがあります。スポーツ復帰を目指すためには、適切な治療と慎重なリハビリテーションが必要です。
どのような人に多いか
16歳前後の陸上競技や激しいスポーツを行うアスリートによく見られます。足の筋肉の過度な使用や、急激なトレーニング負荷の増加、また足に合わない靴の着用などが要因となります。
主な症状
下腿の下3分の1、特にすねの内側に痛みが現れます。この痛みは一点に集中せず、広範囲にわたる帯状の痛みとして表れます。痛みのためスポーツ活動や日常生活の歩行も困難になる場合があります。
診断
スポーツ活動の履歴を詳しく聴取し、痛む部位を確認します。レントゲン写真では通常異常が見られなく、MRIを撮影して筋肉や骨膜、骨髄などの炎症の所見を確認します。
治療
急性期には運動を一時中止した上でアイシングや鎮痛薬を使用します。症状が安定したら、運動療法が導入され、ストレッチや筋力強化訓練が行われます。必要に応じてインソールの使用も検討されます。治療には時間がかかることがあり、重症な場合はスポーツ復帰までに2~3か月かかることもあります。
予防のために
適切なトレーニング量の管理が重要です。下肢の柔軟性を維持し、足に合った靴を使用することも予防につながります。発症した場合には早期の治療と十分な休息が再発を防ぐ重要な要素となります。
当院のご紹介
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