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千住ミルディスニ番館3F メディカルフロアー

診療内容

MEDICAL

小児モンテジア骨折

モンテジア骨折

「転倒して手や肘を強く突いたあと、前腕から肘にかけて激痛が走る」

「肘が曲がらず、前腕が不自然に腫れ上がって変形している」

「手首や指を持ち上げようとしても力が入らない(手が垂れてしまう)」

このような急な怪我でお困りではありませんか?

モンテジア骨折(Monteggia骨折)は、前腕の2本の骨のうち小指側にある尺骨の骨折と、親指側にある橈骨頭の肘関節での脱臼が同時に発生する外傷です。

小児の遊具からの転落や大人の転倒・交通事故などで発生しますが、尺骨の骨折だけに目がいき肘関節での橈骨頭脱臼が見逃されてしまうこともあります。

早期に適切な整復と固定を行わないと、肘関節が曲がらなくなったり橈骨神経麻痺が残ったりする後遺症につながる恐れがあります。

    疾患について

    前腕(肘から手首の間)には、親指側の橈骨と小指側の尺骨が平行に並んでおり、手首と肘の関節で互いに連動して腕を回す(回内・回外)動きを支えています。

    腕を伸ばした状態で手をついて転倒した際などに、尺骨の骨幹部(真ん中付近)が強く折れると同時に、橈骨が引きずられて肘の関節(上橈尺関節)から外れて飛び出してしまいます。これがモンテジア骨折の病態です。

    骨折と関節脱臼が組み合わさった外傷であるため、骨の癒合だけでなく、肘関節の正しい位置関係をミリ単位で整復・保持することが極めて重要です。

    症状の特徴と経過

    受傷直後から肘と前腕に著しい障害が現れます。

    ▪️ 前腕から肘にかけての激痛と可動域制限
    痛みのために肘の曲げ伸ばしや前腕をひねる動作などができなくなります。

    ▪️ 前腕の変形と腫れ
    尺骨の骨折部が曲がって変形し、肘の前方や外側に脱臼した橈骨頭が骨の出っ張りとして触れることがあります。

    ▪️ 手指が持ち上がらない(下垂手・後骨間神経麻痺)
    橈骨頭の脱臼に伴い、すぐそばを通る神経(橈骨神経深枝:後骨間神経)が引き伸ばされて麻痺を起こし、手首や指を反らすことができなくなる場合があります。

    ▪️ 広範囲の皮下出血
    時間の経過とともに関節内や骨折部からの出血が皮下に広がり、青黒いあざが前腕全体に現れます。

    なりやすい方の特徴

    強い外力が前腕にかかる場面で発生します。

    🔴 4歳〜10歳前後の小児
    雲梯(うんてい)やジャングルジムなどの高い遊具からの転落、自転車からの転倒などで多く見られます。

    🔴 スポーツ活動を行う若年・成人層
    スノーボード、スケートボード、サッカーなどで手をついて転倒した際の外傷。

    🔴 交通事故・バイク事故に遭われた方
    直接前腕に強い衝撃が加わった際(直達外力)に発生します。

    🔴 骨強度が低下している中高年の方
    つまずいて手をついた軽微な転倒でも骨折・脱臼に至ることがあります。

    診断のポイント

    前腕骨折の診断において最も重要なのは、前腕だけでなく、必ず肘関節と手首関節の両方を含めたレントゲン画像評価を行うことです。

    主な診断アプローチ

    ⭐︎ 触診と神経麻痺の確認
    指先や手首を上に反らすことができるか(神経麻痺の有無)、橈骨動脈の拍動に問題がないかを確認します。

    ⭐︎ レントゲン検査(2関節を含めた撮影)
    手首から肘まで前腕全体を正面・側面の2方向から撮影します。肘関節において橈骨の中心軸が上腕骨小頭を正確に向いているかを確認し、橈骨頭の脱臼を見逃さないようチェックします。

    ⭐︎ 超音波(エコー)検査
    橈骨頭が正しい位置に収まっているか、肘周囲の靭帯(輪状靭帯など)の評価や血腫の広がりをその場でリアルタイムに観察します。

    ⭐︎ CT画像検査(連携機関での精査)
    複雑な骨折や関節面の粉砕を伴う場合、必要に応じてCT画像検査を提携している画像検査センター(メディカルスキャニング)にて行なっていただきます。

    治療法

    年齢(小児か成人か)や骨折の安定性によって治療方針が大きく分かれます。

    ✅ 小児の保存的治療(整復とギプス固定)
    骨の柔軟性がある小児では、麻酔下で医師が尺骨を整復すると同時に橈骨頭を関節内に押し戻す徒手整復を行います。正しく整復されたら、肘を曲げた状態でギプス固定を行い骨の癒合と靭帯の修復を待ちます。

    ✅ 成人の手術療法の判断
    大人のモンテジア骨折は徒手整復後の再脱臼が起きやすく不安定なため、金属プレートとスクリューによる尺骨の強固な骨接合術(手術)が標準治療となります。初期固定を行った上で手術適応と判断された場合は、適切な提携医療機関へご紹介いたします。

    ✅ 神経麻痺の経過観察
    合併した神経麻痺(後骨間神経麻痺)の多くは神経が切れているわけではなく圧迫・牽引による一時的な麻痺であるため、ビタミンB12製剤などを服用しながら数ヶ月かけて自然回復を促します。

    日常生活・受傷時の注意点

    骨折と脱臼を同時に起こしているため、慎重な取り扱いが必要です。

    ・無理に肘を伸ばそうとしない
    素人判断で腕を無理に引っ張ると、脱臼した骨が神経や血管を巻き込んで損傷を悪化させる恐れがあります。添え木や三角巾で腕を支えたまま動かさずに受診してください。

    ・固定中も指先の血流としびれに注意
    ギプス固定後、指先が青白くなったり冷たくなったりしびれが急激に強くなった場合は、患部の腫れにより内圧が上がっている(コンパートメント症候群)可能性があるため直ちに医師に連絡してください。

    モンテジア骨折は早期に的確な診断と整復を受ければ、肘の動きや手の機能を十分に回復させることができる疾患です。

    「転倒して肘から前腕が激しく痛む」「前腕が曲がっている」といった怪我の際は、我慢せず名倉医院駅前クリニックへご相談ください。

    当院のご紹介

    症状やご不安がある場合は、お気軽にご相談ください。

    およそ250年前から千住の地で親しまれてきた名倉医院の分院として、その歴史の中で培われた知識や技術を土台として最新の医療を提供しております。

    ※手術やより高度な治療が必要と判断された場合は、適切な医療機関へご紹介させていただいております。

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