crowned dens(クラウンデンス)症候群
Crowned dens(クラウンデンス)症候群は、上位頚椎である軸椎の歯突起周囲にピロリン酸カルシウムが沈着し、炎症を引き起こす疾患です。別名「頚椎偽痛風」とも呼ばれ、ご高齢の方に多く見られます。症状は予兆なく現れ、急激で激しい首の痛みが特徴ですが、予後は一般的に良好な疾患とされています。
どのような人に多いか
主にご高齢の方に多く見られますが、中年の方や小児にも発症することがあります。
主な症状
予兆なく現れる突発的な激しい首の痛みと首の動きの制限が特徴です。また発熱を伴うこともあります。
診断
病態が稀であるため、特に誘因がなく激しい首の痛みがある場合は本疾患を疑います。画像検査では、レントゲン写真では診断が難しく、CTで歯突起周囲の石灰の沈着を確認します。また採血によって炎症反応の上昇が確認されます。
治療
頚部の安静を保ち、消炎鎮痛剤やステロイドの投与が行われます。比較的治療によく反応し、再発も少ないとされています。症状の改善には約2週間程度が見込まれます。
予防のために
特定の予防方法は確立されていませんが、症状が改善した後は頚部の筋緊張が強くなっているため、首周りのストレッチが重要です。
当院のご紹介
症状やご不安がある場合は、お気軽にご相談ください。
およそ250年前から千住の地で親しまれてきた名倉医院の分院として、その歴史の中で培われた知識や技術を土台として最新の医療を提供しております。
※手術やより高度な治療が必要と判断された場合は、適切な医療機関へご紹介させていただいております。