大腿骨近位部(頚部/転子部)骨折
大腿骨近位部骨折は、高齢者において骨粗鬆症を基盤とした骨脆弱性に伴い、軽微な外傷によって生じる外傷です。この骨折は頚部骨折と転子部骨折に分かれ、特に骨粗鬆症が進んだ高齢女性に頻繁に発生します。歩行が不可能となり、日本においても寝たきりの原因として上位に挙がっています。一般的に手術が必要であり、早期の診断と適切な対応が不可欠です。
骨折の部位
どのような人に多いか
主に高齢者に多く見られ、特に骨粗鬆症を抱える女性に高い発生頻度があります。年齢とともに筋力や運動能力、視力が低下し、転倒しやすくなることが主な要因です。
主な症状
強い股関節痛のため歩行が困難になります。通常は自分で動かすことも難しくなります。骨折部からの出血により股関節の腫脹や皮下出血が見られることもあります。転位(ずれ)が少ない場合は歩行が可能なこともあり、診断には注意が必要です。
診断
症状の確認とともに、画像検査が行われます。まず、レントゲン写真で骨折の有無を確認します。骨折が疑われてもレントゲン写真で骨折線が不明瞭な場合もあり、CTやMRI画像検査が追加されることがあります。
治療
頚部骨折と転子部骨折には、全身状態が許す限り手術が必要です。手術により骨折部の安定性を確保し、早期に歩行訓練などのリハビリテーションを開始。手術の方法は骨折します。手術法については骨折の状況によって選択されます。
予防のために
転倒予防の意識と骨粗鬆症の治療が不可欠です。転倒予防のためには、ご自身のペースに合わせて筋力や運動能力の向上を図るよう心がけてください。骨粗鬆症の予防には定期的な骨密度測定や、栄養バランスの取れた食事、適切な運動習慣が重要です。また骨折の治療後にも継続的なケアが大切です。
当院のご紹介
症状やご不安がある場合は、お気軽にご相談ください。
およそ250年前から千住の地で親しまれてきた名倉医院の分院として、その歴史の中で培われた知識や技術を土台として最新の医療を提供しております。
※手術やより高度な治療が必要と判断された場合は、適切な医療機関へご紹介させていただいております。