フライバーグ病(第2ケーラー病)
フライバーグ病(第2ケーラー病)は、中足骨骨頭に発症する骨端症で、血流障害に伴う壊死が特徴です。主に10代を中心に女性に多く見られ、特に第2中足骨頭に好発します。解剖学的構造に起因する第2中足骨の長さや関節形成面の小ささが、この部位での発症が多い理由とされています。
どのような人に多いか
成長期の10代の女性に多く発症しやすく、捻挫や打撲、ハイヒールの着用も発症の要因とされています。
主な症状
初期の段階では運動時に足の指の前部分での不快感があり体重がかかると痛みが発生します。無症状の期間が数年間続くこともあり、再び運動を始めると痛みが再発することがあります。足趾の付け根に腫れが生じることもあります。
診断
主に画像診断が行われますが、初期ではレントゲン写真で異常が見つからない場合があります。MRIやCTを使用して骨の変形や壊死を確認することがあり、特にMRIは初期の段階での異常の発見に有用です。
治療
保存療法が主体で、安静や免荷(体重をかけない)、鎮痛薬やステロイドの局所注射が行われます。足底板や素材を用いて足趾の踏み返しを制限することもあります。保存療法が効果的でない場合は手術が検討され、壊死部のドリリングや病巣掻把、骨切り術、関節切除形成術などが適用されます。
予防のために
成長期においては、足の負担を軽減するために適切な靴を選び、適度な運動を心掛けることが大切です。再発を防ぐためには治療後の適切なリハビリテーションや定期的な通院が必要です。早期の診断と治療を受け、適切なケアを行うことが予防のポイントとなります。
当院のご紹介
症状やご不安がある場合は、お気軽にご相談ください。
およそ250年前から千住の地で親しまれてきた名倉医院の分院として、その歴史の中で培われた知識や技術を土台として最新の医療を提供しております。
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