Morton(モートン)病
モートン病は、足趾へ向かう神経が足趾の付け根で圧迫され、前足部に痛みや痺れを引き起こす神経障害を認める疾患です。中年以降の女性に多く発症し、ハイヒールや外反母趾、腫瘍による神経圧迫が主な原因となります。特に第3趾間が好発部位となります。
どのような人に多いか
中年以降の女性で、外反母趾や長時間のつま先立ち、ハイヒールの常用などがリスク因子とされています。これらの要因が組み合わさることで神経への圧迫が生じ、発症します。
主な症状
歩行時に足趾の付け根に痛みが生じ、病態が進行すると足趾や足背に痛みやしびれの放散が認められます。足趾の間に神経腫という神経の塊が形成されることもあります。
診断
足趾の痺れや痛みの放散や圧痛の確認、足の圧迫による痛みの誘発(Mulderテスト)が行われます。画像検査としては、レントゲン写真や超音波、MRIが用いられ、足趾間の距離の開大や神経腫の有無の確認が行われます。
治療
保存療法が主体であり、足底板や足趾間を広げるスペーサーの使用や薬物療法が行われます。局所麻酔薬とステロイドのブロック注射も症状の軽減に効果的です。保存療法が不十分であれば手術が検討され、神経剥離術や神経切除術が行われることがあります。
予防のために
ハイヒールの適切な使用やつま先立ちの回避が重要です。症状が改善しても、適切な靴や足底挿板の使用を継続し、再発を予防するために日常的なケアが必要です。
当院のご紹介
症状やご不安がある場合は、お気軽にご相談ください。
およそ250年前から千住の地で親しまれてきた名倉医院の分院として、その歴史の中で培われた知識や技術を土台として最新の医療を提供しております。
※手術やより高度な治療が必要と判断された場合は、適切な医療機関へご紹介させていただいております。