関節リウマチ
関節リウマチは関節に炎症が起こり、痛みや腫れを引き起こす原因不明の疾患です。進行すると関節の変形や機能障害が現れ、全身にもさまざまな症状が現れます。主に40~60歳代の女性に多く、近年では高齢者の発症も増加しています。治療法の進歩により早期診断と治療介入により関節破壊の予防が可能となってきています。
どのような人に多いか
40~60歳代の女性に多く発症し、近年では65歳以上の高齢発症も増加傾向にあります。遺伝、出産、喫煙(受動喫煙も)、感染症などの環境的な要因も発症のリスクと考えられています。
主な症状
初発症状は手指の関節の痛みや腫れ、朝のこわばりがあります。これらの症状は左右対称に複数の関節に現れ、全身に微熱や倦怠感、食欲不振などの全身症状が生じることもあります。高齢者では肩や膝などの大関節から発症することがあります。
診断
診断は米国リウマチ学会(ACR)と欧州リウマチ学会(EULAR)の「関節リウマチ分類基準」に基づき、臨床症状、血液検査、X線などが総合的に判断されます。血液検査ではリウマトイド因子や抗CCP抗体が陽性であることが関節リウマチの指標となります。
治療
抗リウマチ薬、ステロイド、免疫抑制剤、生物学的製剤などが使用されます。関節破壊は発症から2年以内に急速に進行するため、早期の診断と治療介入が不可欠です。進行した場合は手術治療も検討されます。
予防のために
原因不明のため確立された予防法はありませんが、適切な休養や栄養が大切です。喫煙はリスクを高めるため、注意が必要です。関節リウマチは早期発見と治療が予後を左右します。疑う症状がある場合は、早期に医療機関を受診してください。
当院のご紹介
症状やご不安がある場合は、お気軽にご相談ください。
およそ250年前から千住の地で親しまれてきた名倉医院の分院として、その歴史の中で培われた知識や技術を土台として最新の医療を提供しております。
※手術やより高度な治療が必要と判断された場合は、適切な医療機関へご紹介させていただいております。