足関節捻挫
足関節捻挫は、足首に捻る力が加わることで発症する外傷で、多くは足関節外側の靭帯(前距腓靭帯・踵腓靭帯・後距腓靭帯)が損傷されます。初期治療が大切であり、放置すると足関節が不安定になり、長期間にわたる痛みが生じる可能性があります。また、捻挫と思っていた場合でも実は骨折があるようなケースが見受けられるため注意が必要です。
どのような人に多いか
スポーツや日常生活、通勤時、体育の授業や運動会など様々な方が様々な場面で受傷されます。スポーツではバスケットボールやバレーボール、サッカーなどのジャンプや切り返し動作が多い種目に多発します。
主な症状
足首が腫れ内出血を伴う痛みが生じます。症状の程度によっては体重をかけると痛みが増強し、歩行が難しくなります。靭帯損傷の程度によっては足関節の不安定性が認められることもあります。
診断
問診、視診、触診、徒手検査(前方引き出しテスト、内反ストレステスト)を行います。画像検査は、レントゲン写真で骨折の有無や関節の不安定性を確認し、超音波やMRI画像検査では靭帯損傷の程度や骨軟骨障害などを把握します。
治療
受傷直後はRICE療法(安静・冷却・圧迫・挙上)や装具療法、鎮痛薬の使用が行われます。RICE療法は受傷後4~5日間程度行い、装具の装着は損傷の程度によって4~6週間程度となります。靭帯損傷の重症度が高く足関節の不安定性が残存する場合は手術が選択されることもあります。
予防のために
捻挫の予防は危険動作の回避が重要です。また受傷後は適切な治療とリハビリテーションを通じて足関節の機能回復を促進するトレーニングが再発予防につながります。
当院のご紹介
症状やご不安がある場合は、お気軽にご相談ください。
およそ250年前から千住の地で親しまれてきた名倉医院の分院として、その歴史の中で培われた知識や技術を土台として最新の医療を提供しております。
※手術やより高度な治療が必要と判断された場合は、適切な医療機関へご紹介させていただいております。