肩こり
肩こりは、後頚部から肩、背中(肩甲骨周囲)にかけての筋肉の張りや凝り、痛みの感覚を引き起こす症状であり、日常のデスクワークやストレス、運動不足などが原因となります。個々人の生活状況に合わせた診断と治療が必要であり、時に緊急を要す疾患が隠れている場合もあります。
どのような人に多いか
長時間のデスクワーク、コンピューター作業、スマホ操作、読書など同じ姿勢を続けることや、運動不足、眼精疲労、睡眠不足などが影響を与えます。仕事でストレスを抱えている人ほど肩こりを訴えることが多いとされています。年齢層は若年者から高齢者まで様々です。
主な症状
典型的な症状は、首すじや首のつけ根から肩や背中(肩甲骨周囲)にかけての張り、凝り、痛みです。これによって頭痛や嘔気を伴うこともあります。
診断
詳細な問診や神経学的診察、触診により肩こりに関与する筋肉の圧痛と筋緊張の確認を行います。画像検査としては、頚椎のレントゲン写真や超音波検査などが行われます。必要に応じてMRI・CT画像検査、採血なども行い、緊急性を要する肩こりの原因を詳細に詮索することもあります。
治療
個々人の症状や原因に応じて行われます。主な治療法には、運動療法(ストレッチ、筋力訓練など)、物理療法(温熱療法・低周波治療など)、薬物療法、姿勢の改善、リラックス法があります。ストレスの軽減や十分な睡眠時間の確保も重要です。緊急を要する疾患(虚血性心疾患・解離性大動脈瘤・腫瘍性疾患など)があれば、早急にその治療に取り組みます。
肩こりのストレッチ例
予防のために
肩こりを予防するためには、以下のポイントに気を付けることが重要です。
- ①不良姿勢や同じ姿勢を続けない。
- ②適度な運動を心がける。
- ③こまめにストレッチを行う。
- ④PC・スマホ使用時には良い姿勢を。
- ⑤ストレスを減らす。
当院のご紹介
症状やご不安がある場合は、お気軽にご相談ください。
およそ250年前から千住の地で親しまれてきた名倉医院の分院として、その歴史の中で培われた知識や技術を土台として最新の医療を提供しております。
※手術やより高度な治療が必要と判断された場合は、適切な医療機関へご紹介させていただいております。