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MEDICAL

肩こり

肩こり

現代の私たちの生活には、パソコン作業やスマートフォンの使用など、長時間にわたる同じ姿勢を強いられる場面が多くなりました。その結果、多くの方が「肩こり」に悩まされています。

本記事では、肩こりの原因や体のメカニズム、効果的なセルフケア法、そして予防のための生活習慣の工夫まで、専門的な視点からわかりやすく解説します。つらい肩こりを改善し、快適な毎日を手に入れましょう。

    肩こりとは?原因とメカニズム

    肩こりとは、首から肩、背中にかけての筋肉の緊張や不快感、こり、痛みを感じる状態を指します。主に「僧帽筋(そうぼうきん)」という、首・肩・背中を覆う大きな筋肉が関与しており、この筋肉は頭を支えたり腕を動かしたりする重要な役割を担っています。

    肩こりの主な要因は、筋肉の血行不良です。長時間同じ姿勢で過ごしたり、筋肉が緊張状態にあると血流が滞り、老廃物が蓄積されやすくなります。これがこりや痛みの原因となるのです。

    主な原因は以下のとおりです。

    ✅ 不良姿勢
    猫背やスマートフォンの使いすぎで「ストレートネック」になり、首や肩の筋肉に過剰な負荷がかかります。
    ✅ 筋肉の緊張
    ストレスや集中状態が続くと無意識に肩に力が入り、筋肉がこわばります。
    運動不足
    身体を動かさないと筋肉の柔軟性や血行が低下し、こりやすくなります。
    ✅ 冷え
    エアコンや冷たい飲み物などで身体が冷えると、筋肉の血流も悪くなります。
    ✅ 目の疲れ
    パソコンやスマホの長時間使用は、眼精疲労とともに肩や首の筋肉の緊張を招くことがあります。
    ✅ 内科的疾患
    心臓、肝臓、胆嚢などの内臓の異常が「関連痛」として肩に違和感を引き起こすことがあります。これは頻度は高くありませんが、他の症状がある場合は注意が必要です。

    特に現代社会では、スマートフォンやパソコン作業による「テクノロジー肩こり」が増えています。前かがみの姿勢で画面を見続けると、頭部の重さが首や肩の筋肉に大きな負担をかけます。頭の重さは約5〜6kgですが、前方に15度傾けるだけで、首にかかる負担は10kg以上にもなるという報告もあります。

    セルフケアで症状緩和を

    ここからは、自宅でできる効果的なセルフケア方法をご紹介します。どれも簡単に取り組める内容なので、日常生活に取り入れてみてください。

    1. ストレッチで筋肉の緊張をほぐす

    肩こり改善の基本はストレッチです。1日数回、各15〜30秒を目安に、無理のない範囲で行いましょう。

    ・首のストレッチ
    右手で頭をやさしく引いて、頭を右側に傾けます(反対側も同様)
    顎を引いて首の後ろを伸ばしたり、天井を見上げて首前面を伸ばしたりします

    ・肩のストレッチ
    腕を胸の前に伸ばし、反対の手で引き寄せて肩周りをほぐします
    両手を背中で組んで、肩甲骨を寄せながら胸を開きます
    両手を頭の上で組み、左右に体を傾けます

    痛みを感じる場合は無理をせず、中止してください。

    肩こりストレッチ肩こりストレッチ例

    2. 温めて血行を促進する

    肩こりの多くは血行不良によるものです。以下の方法で温めると筋肉がほぐれやすくなります。

    ・入浴:38〜40度のぬるめのお湯に15〜20分浸かります。湯船の中で軽く肩を回すのも効果的です。

    ・蒸しタオル:濡らしたタオルを電子レンジで温めて肩に当てると、局所的に温められます。

    ・カイロ:市販の使い捨てカイロで、肩や肩甲骨周囲を温めるのも有効です。

    熱すぎる温度は筋肉を緊張させてしまうため、心地よい温度を意識しましょう。

    3. セルフマッサージで緊張をほぐす

    自分でできる簡単なマッサージも効果的です。凝っている部分を指の腹で円を描くように軽く揉みます。痛気持ちいい程度の力で、1ヶ所につき30秒ほどが目安です
    揉みすぎや強すぎは逆効果になることがあるため注意しましょう。マッサージグッズ(フォームローラーやボール)を活用するのもおすすめです。

    4. 適度な運動で筋力を保つ

    運動不足は肩こりの原因になります。特に肩甲骨周囲の筋肉を使う運動が効果的です。

    ・肩甲骨を寄せる体操:両腕を後ろに伸ばして肩甲骨を近づける動きを繰り返します
    ・スクワット:全身の血流を促進し、基礎代謝も上がります
    ・水泳やウォーキング:肩の可動域を広げ、リズム運動でストレスも軽減されます

    週2〜3回、30分程度の運動を継続することで筋肉の柔軟性と血流が改善されます。

    5. リラクゼーションでストレスを緩和する

    精神的ストレスも肩こりの大きな要因です。以下の方法で心身をリラックスさせましょう。

    ・深呼吸:鼻から吸って、口からゆっくり吐き出す呼吸法で副交感神経を優位にします
    ・瞑想やヨガ:自律神経のバランスを整える効果があります
    ・アロマテラピー:ラベンダーやローズマリーなどの香りでリラックス効果を高めます

    特に就寝前のリラックスタイムは、睡眠の質を高める意味でも重要です。

    予防のための生活習慣

    肩こりの根本的な改善には、日常生活の見直しが欠かせません。以下の習慣を意識しましょう。

    正しい姿勢を保つ
    ・モニターは目線の高さに
    ・椅子の高さは足裏がしっかり床につくように
    ・スマホはできるだけ目線の高さで使う

    長時間の同一姿勢を避け、1時間ごとに立ち上がって体を動かすことも大切です。

    ✅ 睡眠環境の見直し

    ・枕の高さは7〜10cmが目安(首の自然なカーブが保てる高さ)
    ・仰向け寝や横向き寝を基本に。うつ伏せ寝は避けましょう
    ・硬すぎず柔らかすぎないマットレスを選ぶ

    就寝前のスマホ・パソコン使用は控え、睡眠の質を意識しましょう。

    ✅ バランスの取れた食事と水分摂取

    ・タンパク質:筋肉の維持と修復(魚、鶏肉、大豆製品など)
    ・ビタミンB群:神経の働きのサポート(豚肉、レバー、玄米など)
    ・マグネシウム:筋肉の緊張を和らげる(海藻、ナッツ、バナナなど)
    ・水分補給:1日1.5〜2Lを目安に水をこまめに摂取

    カフェインやアルコールの摂りすぎは筋肉の緊張を助長するため、控えめに。

    ✅ ストレス対策と休息の確保

    作業の合間には短時間でも休憩を取りましょう。趣味や自然とのふれあいで心のリフレッシュを会話や笑いなど、他者との交流もストレス解消に有効です。

     

    最後に

    肩こりは現代人にとって非常に身近な不調ですが、適切なケアと生活習慣の見直しによって予防・改善が可能です。

    以下のような症状がある場合には、単なる肩こりではなく、神経や頸椎の異常が隠れていることもありますので、早めの受診をおすすめします。

    ✅  突然の激しい痛みが出た
    ✅  腕や手にしびれや脱力がある
    ✅  痛みが3ヶ月以上続く
    ✅  セルフケアで改善しない

    肩こりと上手に向き合い、健康的で快適な毎日を送りましょう。

    当院のご紹介

    症状やご不安がある場合は、お気軽にご相談ください。

    およそ250年前から千住の地で親しまれてきた名倉医院の分院として、その歴史の中で培われた知識や技術を土台として最新の医療を提供しております。

    ※手術やより高度な治療が必要と判断された場合は、適切な医療機関へご紹介させていただいております。

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